心ないことば…前ページからの続き
同僚「ちゃんと病院行ってる?」
「薬つけてるのにどうしてそんなにひどくなるのか。」「ちゃんと病院行ってる?」
周囲が心無いことばをかけてきます。 うんざりでしたが、心配してくれているものを無下に否定するのもどうかと思い、作り笑いを浮かべて毎日過ごしていました。 ですが、実際のところ、彼らはきっと私の湿疹を気味悪がっていたのだろうと思います。
「自分にも感染するのでは…」などと思っていたのではないでしょうか。
手の指に初めての水泡が出来てから、およそ6年ほどが経過した頃、私はある人生の転機に見舞われました。 勤務先が、隣町の競合他社に買収されることになったのです。そうなると、私は当然ながら転職先を探すか、 起業するか、とにかく自分の人生をどう生きていくか考えなくてはなりません。
その頃の私の仕事は、現場の責任者でした。パートさんに泣く泣く事の次第を説明して辞める手続きを取ってもらい、 買収を仕掛けてきた競合他社からやってくる社員たちに引継ぎを行わなければなりません。 こうしたことが重大なストレスとなったのか…それは定かではありませんが、この時の右手の湿疹はこれ以上ないほどに悪化してしまいました。
その頃も、薬局で購入できるステロイドの軟膏やクリームを時々塗っていましたが、 あまり改善が期待できないことを嫌というほど自覚していたので、ほんの気休めにしかならず、常にイライラしていました。
そうしたイライラのせいか、当時の私はタバコを日に一箱吸い、食事はほぼすべて外食か買ってきたもの、 風呂は烏の行水のように短く、眠る前に缶チューハイや缶ビールを二本煽ってから眠る、そんな風に日を送っていました。 今にして思うと、こうした荒れた生活習慣が症状を悪化させた原因だったのかもしれません。
その後、私はある小さなベンチャーに転職しましたが、人間関係が最悪の職場で勤務初日から嫌がらせがあり、結局三ヶ月で退職することとなりました。 右手の湿疹には、尚も悩まされ続けていました。色々悩んだのですが、自分が前職で身につけていたあるスキルを頼みに、一念発起して起業することにしました。 これは余談ですが、私は起業した会社の代表として、起業から十数年を経た今でもその仕事を続けています。
起業したての頃は、収入がそれまでの半分くらい減ってしまったので少し気が滅入っていましたが、…
My Hand Eczema
私の手湿疹
私の手湿疹の症状(閲覧注意)
私が自分の手湿疹を撮影した写真の置き場です。 全体的に症状が軽めのものですが、気分が悪くなる方もいらっしゃるかもしれませんので、閲覧に際してはくれぐれもご注意ください。
手湿疹との闘いの記録
最初のきっかけは、26、7歳くらいの頃のことです。 ある教育系のビジネスフランチャイズの教室を職場としていた私は、勤務先で自分の事務仕事や接客の合間に、定期的に来客の使用するスリッパを消毒していました。 アルコール入りのウェットティッシュや、スプレーなどを用いて、来客が触れるものを消毒していたのです。
ある時、自分の左手中指と薬指のそれぞれ先端の方に小さい水泡が出来ているのを見つけ、ほんの少し痒みを感じるようになりました。…