病院へ行っても…前ページからの続き
手湿疹は広がる一方…
病院へ行っても治らなかった
そんな時、今度は右手の薬指と小指にも同じような水泡ができていることに気づきました。 私の利き腕は右手なのですが、最初に左手に湿疹ができたということは後になって考えた時、少し奇妙に感じました。 手の湿疹は、往々にして利き手に現れるということを何かで読んでいたからです。
それ以降、左手の湿疹はなぜか不思議と治まり、まるでそのダメージを引き受けるかのように右手の湿疹がどんどんひどくなっていきます。
具体的にどのようにしてひどくなったのか、正確には覚えていませんが、とにかく痒みがひどくなり、気が付くと右手の指をガリガリ掻きむしっている自分に気づくことが増えていきました。 掻いていて分かるのですが、だんだんと皮膚が硬く、そしてもろくなっているような気がするのです。
掻いていると水泡がつぶれて水が出てきます。それをティッシュで押さえると、何となく黄色っぽい色をしていて気味が悪い事この上ありません。 そして掻きむしるほどに当然皮膚にダメージが出ますので、乾燥してくるとさらにひび割れを起こし、それがさらに痒みを助長させ猶更右手の指を掻きむしる、そんな悪循環に嵌っていきました。
そのうち、水泡は右手の指全体へと広がり、それだけでなく小指の付け根から下、手の側面のふっくらした部分や手首のあたりまで痒みが広がっていきました。 水泡の大きさも、最初はほんの針の穴くらいだったものがどんどんサイズが増し、3~5mmくらいの割と目立つものに変化していきました。 ひどい時には、私の右手指はまるで焼きすぎたウインナーのように、そして手の甲や手首は映画などで見かけるゾンビのようなひどい有様になりました。
今でも時々後悔するのですが、その頃の手の湿疹、指の水泡を写真に撮っておけば良かったのに、と思います。 ですが、残念ながら携帯で撮影して記録しておくという知恵が回りませんでした。 それくらい、自分の右手と他人の視線、孤独、忙しい仕事のストレスで頭がいっぱいになってしまっていたのだと思います。
右手の引っかき傷と、水泡、そしてそこから滲み出る薄い血、そしてそれ以外の箇所に後から後から次々に湧いてくるようにできた水泡からにじむ汗のような塩気を帯びた嫌な湿り気を隠すため、 私の右手は絆創膏やガーゼ、包帯などでいつもぐるぐる巻きになっていました。同僚はしきりに不思議がります。
「薬つけてるのにどうしてそんなにひどくなるのか。」
「ちゃんと病院行ってる?」…
My Hand Eczema
私の手湿疹
私の手湿疹の症状(閲覧注意)
私が自分の手湿疹を撮影した写真の置き場です。 全体的に症状が軽めのものですが、気分が悪くなる方もいらっしゃるかもしれませんので、閲覧に際してはくれぐれもご注意ください。
手湿疹との闘いの記録
最初のきっかけは、26、7歳くらいの頃のことです。 ある教育系のビジネスフランチャイズの教室を職場としていた私は、勤務先で自分の事務仕事や接客の合間に、定期的に来客の使用するスリッパを消毒していました。 アルコール入りのウェットティッシュや、スプレーなどを用いて、来客が触れるものを消毒していたのです。
ある時、自分の左手中指と薬指のそれぞれ先端の方に小さい水泡が出来ているのを見つけ、ほんの少し痒みを感じるようになりました。…